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　付き合って半年になる彼女がいる。

　実は人生初めての彼女だ。これまで何回か彼女が出来そうな気配を感じたが、どれも不発に終わった。自分の中で童貞・彼女がいないことを神聖にして守るべきだという意識が生れていた気がする。男同士で遊ぶのも楽しかったが、ついに限界が来たのかもしれない。付き合うまで紆余曲折あって、以来同性との関りは減った。というのは誤りで、以前から仲のいい友達とばかりつるんでいた性質が強くなっただけだった。大多数と遊んでもいいが得るものはないし金は減るしヘルの如くヘルシイじゃない。どこかに自分をごまかしていると無意識のうちに気が付いていたけどどうにもならなかったのであきらめていたのかもしれない。

　それで異性と喋るようにもなった。最初はそれも新鮮だったが、浅さでいったらそれまで適当につるんでた大多数の友達と大差なかった。その中で自分でセンスを感じる相手を見つけるのがまた、スムーズにいったけれど周囲が極度に反対運動を見せた。だるさの極みとはこのことだと思った。

　十中八九、その周囲がなければ彼女とは友達のままで終わっていただろう。つまり不必要な事象は一つしてないのだ！